第2回デザイナー紹介「池田毅」|究極の箱作り|パッケージ印刷のことなら四季紙器.com

パッケージデザイナーとのコラボレーション! 究極の箱作り 池田毅;

池田毅

四季紙器.comがお送りする究極のパッケージづくり。第2回の参加デザイナーは株式会社アイ工房の池田毅氏。第1回の参加デザイナーである三原さんがパッケージデザイナーへと歩を進めるきっかけとなったのが、京都精華大学で受けた池田氏の授業だった。大手メーカーもこぞって依頼するという池田氏が作り出す、究極のパッケージとは?

ロゴタイプが好きなんですよ。 なんで好きかと言われても、気になってしょうがない。

池田毅

今回、池田氏が究極の箱作りに選んだものは「ロゴタイプ」。アルファベットを使って、52通りのパッケージを作るというのだ。パッケージとロゴタイプ、スタッフがロゴタイプを選んだ理由を尋ねてみると、答えは一言「好きだから」。打ち合わせの間も、パッケージの形状・素材・加工に対するこだわりと同じくらい、ロゴタイプに対する愛情を見せていただいた。

これは今回使われるパッケージの一部。形取られているアルファベットは全て池田氏の手作りだ。一枚ずつアルファベットの文字サイズを拡大しながら切りぬいて重ねていくと、こうした立体的な表現が可能になる。話をしていても分かる。単純にロゴタイプが好き、なのだ。

パッケージ一部

生活者の視点になりきることができるか

池田毅

デザイナーとして大切にしていること、それは「生活者の視点になりきることができるかどうか」ということだ。パッケージデザイナーには当然クライアントがいて、クライアントは彼らの考えでデザイナーに依頼をしてくる。ただし、それが生活者の視点から見て違った場合、しっかりと自分の意志でクライアントの意見を否定できるか?。それくらいパッケージを手に取る消費者、つまり「生活者の視点」をデザイナーとして持ち続けることができるか、それが大切だと言う。

  • 「祝いのかたち」展の出品作品紹介写真

    こちらは2010年12月に開催された「祝いのかたち」展の出品作品紹介写真。若手のデザイナーと共に仕事をしながら育成にも力を入れている。

  • 池田毅

    今回の作品の一部、文字+パッケージだけでなく、ここにもう1つの要素が加わることで新しい表現が可能になる。

  • 作品

    事務所に置かれた作品の数々。著名企業からの依頼は今も後を絶たない。

ペーパーボイス大阪
ペーパーボイス大阪

2011年3月に平和紙業のギャラリー「ペーパーボイス大阪」で開催された池田氏の個展。壁一面に掛けられたアルファベット、それぞれの文字に動きを付けるだけで、今までとは違った印象を受けることが分かる。

池田氏より「究極の箱」企画によせて

パッケージデザインを構成する要素はいくつもある。その中で特に大事にしている事は、素材とロゴタイプだ。今年の三月に<ALPHABET>と題して個展を開いた。オリジナルのアルファベットを色と立体で表現したものを発表した。「究極の箱」では、アルファベットをパッケージで表現する事にトライしてみた。

デザイナープロフィール
池田 毅

6月6日生。 パッケージデザインのアートディレクターを主な仕事とするが、阿波和 紙伝統産業会館や神戸酒心館などプロデュースも手掛ける。 地域ブランド・企業ブランド・商品ブランドの構築と同時に、新製品の 開発と仕事の領域を広げている。

  • 日本パッケージデザイン協会展特賞・協会賞・会員賞
  • 日本パッケージデザイン大賞奨励賞・特別賞
  • パッケージング展印刷工業会会長賞4回他、多数受賞

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